ブータン王国(Bhutan)

<歴史など>
 ヒマラヤ山脈東部の南麓にある内陸国です。長く鎖国状態にありましたが、1970年代初めから開放路線に転じ、最近では民族としてのアイデンティティーを確立、伝統文化の復古政策の強化に乗り出しています。
 ブータンの旗は、龍の絵柄をリアルに描いた非常に特異なもので、山間にとどろく雷鳴が龍の鳴き声に聞こえたところから、龍は国民及び王家のシンボルとしてあがめられ、自国は「龍の国」と呼ばれている程です。長い間中国との交流が盛んだったことから、19世紀半ばから使用されてきたこの旗にも中国の影響力の強さをうかがえる。
 対角線で分けられた左上のサフラン色は国王の権威、右下の濃いオレンジ色はチベット仏教(ラマ教)の信仰と宗教的実践、白は洗浄と忠誠を表しています。

ブータン王国の簡単なデータ>
 首都:ティンプー

 政治体制:絶対君主制
 通貨:ニュルタム
 宗教:チベット仏教 約75%・ヒンズー教 約25%
 独立:1910年3月24日