レバノン共和国(Lebanon)

<歴史など>
 地中海東岸に位置する南北に細長い国で、古代は航海民族フェニキア人の拠点でもありました。「宗教の博物館」と呼ばれるように、イスラム教シーア派、スンニ派、キリスト教と3分され宗教対立が絶えません。
 独立に際して制定された旗は、中央に神聖さと永遠のシンボルといわれ、「聖書」でも知られる図案化されたレバノン杉を配しています。この図柄はかつては幹部分が褐色又は黒でしたが、1996年8月緑のシルエットに変更されています。
 レバノン杉は、古代イスラエル王ソロモンが神殿造成に、またフェニキア人が航海用の造船材料などに用いたと伝えられますが、度重なる乱伐で今では絶滅寸前と言われています。なお、配色の赤は独立闘争に身を投じた愛国者の自己犠牲の精神、白は純潔と平和を表すといいます。

レバノン共和国の簡単なデータ>
 首都:ベイルート
 政治体制:共和制
 通貨:レバノン・ポンド
 宗教:イスラム教スンニ派 約21%・キリスト教 約38%
 独立:1943年11月22日