<歴史など>
アラビア半島の大半を占める祭政一致の絶対君主制国家で、アラブ・イスラム世界では最も保守的な国です。世界有数の産油国で、埋蔵量や輸出量では世界最大規模を誇ります。
旗は1932年に採用され、73年現在のような図柄に改定されました。イスラムの伝統色といわれる緑を地色に、イスラムの祭典「コーラン」の一節「アッラーのほかに神は無く、ムハンマドはアッラーの使徒である」というシャハーダ(信仰告白)がアラビア語で白く染め抜かれています。しかし、シャハーダそのものを図柄の主題とした旗は、一方的に独立宣言しているアフリカのソマリランド以外に無い。聖句の下にアラブ人の象徴である新月刀が入っているのは、ワッハーブ派の正義を強調すると同時に、イスラムと聖地メッカの守護を意味しています。