「ハス」についての解説
ハス
- Elumbis Semen -

ハスは、欧州東南部から日本・中国・インドなどのアジア諸国、そして豪州
北部にも分布する多年生の水草です。
地下茎は、節の多い円柱形で、泥中を枝分かれしながら伸びます。
花期は7〜8月で、長く直立した花柄の先に紅色、ピンク、白色などの大きな花をつけます。
果実は楕円形で、暗黒色、ロート型をした花托の上面の穴に入っています。
果期には花托が肥大し、その様子が蜂の巣状に見えることから、古くは蜂巣(ハチス)と呼ばれていました。
仏教で、ハスは生命発生の母胎と信じられ、仏陀の生誕を飾ったとされているハスの花は、蓮華と称されます。
日本では、専ら仏花とされているハスですが、インド・スリランカでは国花とされ、お祝いの席で飾られます。
ハスは、江戸時代中期以降、野菜として本格的に栽培されるようになりました。
地下茎の末端部が肥大した蓮根は、食用のほか、下痢止めなどの薬用にもされます。
成熟した果実を乾燥したものを「蓮実」、殻を剥いだ種子を「蓮肉」(写真)と呼び、滋養強壮・利尿・通経薬として用います。
葉には、消炎・収斂などの効果があり、口内炎・歯茎の腫れにうがい薬として用います。


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