「ヒナゲシ」についての解説
「ヒナゲシ」
ヒナゲシ

ヒナゲシはケシ科に属する草本で、同族のケシよりは丈が低く、幾らか分枝しており、全体に粗毛があります。
欧米ではポピーの名で知られており、中国では秦代の実力者「項羽」の愛妾であった虞美人が流した血から生まれたという伝説から虞美人草の名があります。
しかし、原産地は中国ではなく、欧州南部から西アジアに野生していたものが唐時代に中国へ、また日本へは江戸時代に渡来したといわれています。
ヒナゲシにはモルヒネは含まれておらず、アヘンが採れないので自由に栽培ができます。
欧州ではコムギについて運ばれたものが野草として広く繁殖していますが、薬草としても古くから栽培され、沈静、催眠、止痛などに用いられています。
中国では、開花直後の花を干乾しにしたものを「麗春花」とよび、煎じて咳止めにもちいますが、作用が強いので使用には十分な注意が必要です。


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