「コウホネ」についての解説
「コウホネ」
コウホネ

コウホネは、日本や朝鮮半島の池沼、小川に見られる水生の多年生草本です。
中国には野生していません。
この植物はよく小川に生え、根茎の内部は白く、乾燥したものは動物の骨に似ているので「川の中にある骨」というところから名付けられました。
生薬「川骨」は10〜3月に泥の中で横に長く伸びた根茎を堀り上げ、乾燥したもので、内部は多孔質のために軽く、舐めるとやや苦い。
内部が白く新鮮なものが良品です。
浄血および止血薬として産前、産後の出血、月経不順など広く婦人病に用いられます。
また強壮薬として疲労回復に、発汗薬として風邪に、健胃薬として胃腸病などの家庭薬に配合されるほか、打撲による腫れや痛みにも用いられます。
成分は、アルカロイドのヌファリジン(nupharidine)、デオキシヌファリジンなどが報告されています。     


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