「ユスラウメ」の薬効解説のページ
「ユスラウメ」
ユスラウメ

ユスラウメは中国北西部原産で、我が国には江戸時代初期に渡来し、現在でも庭木として人気の高い落葉性の低木です。
3月下旬から4月初旬に、白色または淡紅色の5弁花を付けます。
果実は小さな球形をしており、サクランボに似ているが花枝が短く、果皮には細い毛が密生しています。
6月頃に熟し、光沢のある美しい赤色となります。
クエン酸や糖質を含み、味は甘酸っぱく、そのまま生食、または果実酒にしたりします。
薬用とする部位は 果実で、赤く熟したものを水洗いし、水気をとって使用します。
これを「山桜桃」とよび、消化促進、便秘、利尿に用います。
また、果実の核にある仁を日干しにしたものは「郁李仁」という生薬になり、緩下剤、利尿剤として便秘や浮腫に用います。


薬草のページ